愛の妙薬「人知れぬ涙」朧月夜

2019年03月09日

ネトレプコ 椿姫「乾杯の歌」

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ヴェルディ:歌劇 椿姫より 「乾杯の歌」

オペラのアリアで一番の人気は椿姫「乾杯の歌」。椿姫の原題La traviataは「道を踏み外した女」を意味するが、舞台は社交界華やかな19世紀半ばのパリ。

物語の第一幕で、青年貴族アルフレードと高級娼婦ヴィオレッタは初めて出会い、二人は意気投合して「乾杯の歌」を歌う。

心地良い乾杯の歌には、かすかな憂いが漂い、青年アルフレードはグラスを片手に情熱的に歌う。続いてヴィオレッタや仲間達も加わりみんなで楽しく二人を祝う。

アルフレードの父に反対されて別れた二人。ヴィオレッタが結核で死ぬその日に、父から策略を知らされたアルフレードは、謝罪と許しを乞うためヴィオレッタを訪れて再会する。

純愛の恋の顛末が何とも愛おしい物語。見つけたyou tube、アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)とローランド・ビリャソン(テナー)の組み合わせの良さ、そして椿姫ヴィオレッタの紅花一輪、舞って歌う演出が心地よい。

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ソプラノ:
アンナ・ネトレプコ - Anna Netrebko (1971〜)47才ロシア出身のソプラノ歌手。ウィーンおよびニューヨークに在住。今回取り上げて3度目。卓抜した実力のみならず、その美貌によっても名高く現代を代表するオペラ歌手。

テノール:
ローランド・ビリャソン - Rolando Villazon (1972〜)46才 メキシコ生まれ、フランスの市民権を得てフランスに住む。

ソプラノのネトレプコの素晴らしさ は承知であるが、まだ聞き慣れないテノールのローランド・ビリャソンがいい。テノール歌手として小説も書く個性的な歌手。



ヴェルディ 椿姫より 「乾杯の歌」  

作詞:フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ(Francesco Maria Piave)  

Alfred
Libiamo, libiamo, ne' lieti calici
友よ、いざ飲みあかそうよ
che la bellezza infiora,こころゆくまで
e la fuggevol, fuggevol, ora誇りある青春の日の
s'inebrii a volutta!楽しいひと夜を!
Libiam ne' dolci fremiti若い胸には
che suscita l'amore,燃える恋心
poiche quell'occhio al coreやさしいひとみが
onnipotente va!愛をささやく
Libiamo, amore, amor fra i caliciまたと帰らぬ日のために
piu caldi baci avraさかずきをあげよ!

Violetta

Tra voi, tra voi sapro dividereこの世の命は短く
il tempo mio giocondo;やがては消えてゆく
tutto e follia, follia nel mondo,ねー だから今日もたのしく
cio che non e piacer!すごしましょうよ!
Godiam, fugace e rapidoこのひとときは
e il gaudio dell'amore,ふたたびこない
e un fior che nasce e muore,むなしくいつか
ne piu si puo goder!過ぎてしまう!
Godiam, c'invita, c'invita, un fervido若い日は夢とはかなく
accento lusinghier,消えてしまう
  
ah! ah! ne scopra il di,あー あー 過ぎてゆく
ah! ah! ne scopra il di,あー あー 過ぎてゆく
ah! si!あー あー

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  相生市 万葉岬 3月7日
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naturococo at 08:22│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by じゅんちゃん   2019年03月12日 12:33
haruka1さん、こんにちは。
今日は少し風が強いようですが、あたりの空気はもう春ですね。

クリスマスローズが頑張って咲いてくれています。(o^―^o)

椿姫、「乾杯の歌」はいつ聞いてもいいですね。ネトレプコ、素晴らしいです。

おっしゃるように、ローランド・ビリャソン、ずいぶんいいですね。

さて、堀内敬三訳詞「君よ知るや南の国」は、フランス語版ミニヨンの歌の訳詩だったのですね。
fantastiquelabo さんの、書評も拝読しました。ずいぶん勉強になりました。本当にありがたいです。

ネットの力は凄いですねえ 
2. Posted by haruka1   2019年03月12日 13:23
じゅんちゃんさん、こんにちは。

クリスマスローズ、花の少ない中で、この時とばかり先駆けるまじめな花。いよいよこれから春の花、庭先が楽しみでですね。

そう、暫く雪のロシア音楽でしたが、この前から豪華な歌劇に変更しました。とっても気持ちのいい、「乾杯の唄」に遭遇しました。このような出会いは中々ありません。

ここ数日「君よ知るや南の国」でブログの楽しさを味わっています。じゅんちゃんさんとの出会いも、もうちょうど10年、ありがたいブログの世界です。

京都学派の哲学の流れをくむ大学の先生と知って驚いています。視界がこれまでと違う方向に向くと、なにもかもが新鮮に見え心地よいですよね。不思議なおもしろい文がいっぱいです。

じゅんちゃんさんもfantastiquelabo さんの書評を読んで下さればいいのになぁ、と思っていた矢先なのでうれしいです。

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