2019年07月26日
絵本「せんたくかあちゃん」
姫路文学館 絵本作家 さとう わきこ 特別展
姫路文学館では 絵本作家、さとう わきこ 特別展 「ばばばちゃんとあそぼう」
(6/29〜9/1)があり見学してきた。買った絵本からの一部抜粋。
さとう わきこ作、絵本 「せんたくかあちゃん」
(読み易くするめに、絵本の全平仮名を漢字に変換)
「きょうも いい天気だね」母ちゃんは くるくる 腕まくりをして、ぱっとカーテンを外すと、太い腕で たちまち洗ってしまいました。
家中のズボンも チョッキも 靴下も パンツも シーツも 枕カバーも、みんなあっという間に たらいに放り込みました。そこいらじゅうが雷様でいっぱい。みんな薄汚れた雷様ばかり。
それが揃って言いました。「洗濯してくれ、洗ってくれ」「描き直してくれ、いい男にしてくれ」「昨日みたいに一丁やってくれえ」
ちょうどこの頃、空のひと隅で 雷様の雲が動き始めました。
「すげえ すげえ。へそが一杯干してあるぞ」
雷様はよだれを飲み込みながら全速力で雲を運転して 洗濯物に近づきました。
見るとなんと薄汚れた雷様が 物干し縄に 引っかかってもがいていました。「なんてとこだい、まるで蜘蛛の巣屋敷だね。
こう縄が多くちゃ雷だって引っかかるぜ」それを聞いた母ちゃんは「蜘蛛の巣屋敷なんて失礼だね。それよりあんたは何しに来たんだね」
すると雷様は「当たり前のコンコンキチ、おへそを捕りにきたに決まってるじゃないか」
「何だって、おへそを捕りに来たんだって!」かあちゃんは かんかんになって、「本当に生意気な雷りだよ」と言うと雷り様の首をぐきっと掴んでたらいの中に放り込みました。
翌朝、突然かみなり雲がやってきて、ピカッ ガラガラ ドシーン ドンガラ ドッシーンびっくりして見回すと、そこいら中がかみなりさまで一杯。
「描き直してくれ、いい男にしてくれえ」。ここで母ちゃんははっきり言いました。「よしきた まかしとき」。
子供達の絵本は人生初の想像の世界、素晴らしい驚きを絵本から体験している。
昭和12年生まれ、昭和53年「とりかえっこ」で第1回絵本にっぽん賞を受賞。長野県岡谷市に「小さな絵本美術館」を開く。
人気作品には「せんたくかあちゃん」「ばばばあちゃん」などのシリーズ絵本がある。自分には既に難しい絵本の世界。上記は人気の「せんたくかあさん」の抜き書きであるが、とってもいい作品である。
楽しいお話しが次から次へと絵本から出て来るので、耳を少し傾けるだけで、絵本の面白さが存分に味わうことが出来る。
(絵本の推奨:3〜4才児から読んでやり、読ませるのは小学低学年から)
きょうの音楽
作曲・演奏 清塚信也 - For Tomorrow
TBS系 金曜ドラマ「コウノドリ」(2017)メインテーマ
清塚自身も俳優として出演し、様々な映画の楽曲提供で活動の幅を伸ばしている。2017年10月アルバムFor Tomorrowをリリース。
今年8月日本武道館でピアノコンサートを開く。男性クラシック・ピアニストとしては、武道館での単独公演は初めて。日本ではまだ少ない分野での新たな音楽世界を表現している。
この記事へのコメント

暑いですね(-_-;)
でも「せんたくかあちゃん」だったら、こんな日は絶好の洗濯日和ですよね!
楽しい絵本です。
こんなたくましいおかあさんはいつのころ姿を消したのでしょう。
清塚信也さんのピアノ、初めて聴きました。音が澄んでいますね。(^^♪
いよいよ、8月に日りました。とにかくお盆が明けるまでの2週間が正念場ですね。夏は食不振が続きます。
姫路文学館では、絵本作家さとうわきこ展をやっていたので、PCで調べると面白そうなので出かけてきました。
今年の春、孫娘が幼児教育学部に入学したので、この作家の本を3冊買ってきました。
つい先日訪ねてきたので渡すと大喜び、絵本に興味があるらしくこの作家のことをよく知っていました。
清塚信也、初めて聞いてみたのですが、このような曲が受けているのですね。いい曲です。日本の音楽界で作曲・演奏家としては新しい分野。今後どのように進むのかふと、興味が湧きました。